FUTURE COFFEE FARMのお話

FUTURE COFFEE FARMのお話

コーヒーは嗜好品なので、『味』の説明は重要
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この豆は特別なストーリーがあるので、自身の経験と、この豆の輸入に関わる8COFFEEの黒田さんと会話する中で感じたことを自分の言葉に置き換えて、皆さんにお伝えいたします。
このコーヒーのバックグラウンドを知ると、もっとFUTURECOFFEEFARMが好きになる。

ー前置きー

私は2023年1月と6月『FUTURECOFFEEFARM』に行きました。コーヒーの仕事に携わるのであれば絶対に行きたいと思っていた海外の農園、コーヒーの勉強をし始めて4年、開業して1年8か月目にしてようやく行くことができた。初めて行く農園『FUTURECOFEEFARM』は仕事に活気をもたらせてくれた。

年に2回も店を1週間以上休んで海外に行く、結構金銭的には厳しく、1月の渡航前の11-12月はアルバイトしていましたし。開業から1年間くらいは、余裕なかったので週3-5日くらい夜アルバイトしてました。これ、初めて書くなぁ。

清々しく、ベトナム行ってきまーすの方が、かっこいいけど。そんなわけにもいかん。
6月は仕入れする量が多いし、支払いはいつも即金で店のお金を回す。

仕事を切り詰めてイベント出店したり、母の日のギフトを予定以上に販売し、余裕をもっていかなければと、5月6月は結構シビアになってました。(ピリピリ)

行かなかったら後悔するかな?まで落とし込み、農園に行くのであれば、貪欲に目で見てインプットとアウトプットし、しっかり自分のビジネスにつなげよう

どういった形でToiさんの豆に貢献して、私の店の色をつけ世の中に1つしかない、FUTURECOFFEEFARMの豆を販売できるかめっちゃ考えた。

6月の渡航、行く前は、新しく始まる農園の植樹で支援的な意味合いで思ってた、帰国して振り返ると大変与えられることの方が多かったなと、感謝しています。
一緒に成長していきたいと思いました。経験は財産。

焙煎屋さんは、世の中に多く存在しますが焙煎の仕方は十人十色、おなじ豆を使用していても味は異なる、一番おいしく焙煎して世に放ちたい。といつも思っています。

渡航中は、たくさんの写真と動画を撮って、農園と店の未来につなげようを思い、同じツアー参加者の中でも、ちょっと違う視点で、情報を発信したい。いつも人と違うことを、探し実行することがとても楽しいのもある。

【Vietnam♯1 】色々、旅〜コーヒー農園
ベトナム futurecoffee farmのこれからを、目で見てきます。一月ダクノン省ダックソン村ホーチミン▶︎ダラット▶︎ダクノンN2/珈琲中毒製作所®︎ライン公式アカウントインスタグラム

ようやく、色んなパーツが揃ったので、FUTURECOFFEEFARM×N2COFFEE、世の中に1つしかない店の色、ストーリーをつけて、販売開始させていただきます。

今回はコーヒーカードに書ききれない文章の量となり、QRコードとなりました。豆の購入からこちらのサイトまで、閲覧いただけた方、コーヒーと一緒に味わいながらお楽しみください。

UNTIL NOW

知っている人は知っているあのまずいロブスタとレッテルをはられた品種なぜ日本で浸透させることができたか?気になりませんか?



FUTURE COFFEE FARMの豆が日本に入ってくるまで、遡ること約6年前、日本総代理店の8COFFEE代表黒田さんは、『コーヒー関係の先輩から20年前ベトナムにおいしい豆があった』この言葉を頼りにベトナムに足を運ぶ。

すごい行動力(笑)

ロブスタと検索すると、『まずい・安い・ブレンドのかさましに使われる、埃っぽい、土』まあ色々。ネガティブな事を。

今となってはロブスタの偏見は少しずつ、なくなりつつありますが、その当初は、上に書いた通りだったでしょう。

今やブルーボトルさんも、ファインロブスタをブレンドに使っている事を公表されているくらい。昔はアラビカ種100%が高級というか、売り文句。

お店で接客をしていると名残を感じますし、ロブスタという言葉を知らない人の方が、はじめて飲む珈琲だ!おいしいと言ってくれることが多い。固定概念とは、恐ろしいものだ。

そのロブスタを初輸入した時は、本当に大変だったと思う。その苦労は本人達にしか分からない。

6年前、黒田さんはベトナムのTHECOFFEEMARKET見本市に行く、たくさんのロブスタのサンプルを日本に持ち帰った中で、1つだけおいしい豆が一つあった。

翌年に、その1つだけおいしい豆を探しに再度2018年渡越する、そのロブスタを作っている人はFUTURE COFFE FARMToiさん』でした。ここからが、黒田さんとToiさんストーリーの始まり

黒田さんは、それから何度もベトナムへ渡り、Google翻訳を介しながら、Toiさんと意思疎通をし夢を語り合った。


その当時、まだどこの国へも輸出されていません。

ホームステイをし、一緒に農作業をし、一日中仕事をしたり、サンプル焙煎したり、と一緒に生活されたと。

Toiさんが貧しかったから、支援目的で輸入したのではないとキッパり

彼の人柄に惹かれて、心がある、一緒にすごして僕の心が動いたからとおっしゃってました。
Toiさんは、誰よりも貧しい家だったと黒田さんは話す。

2019年の初輸入から現在に至るまで、東京に展示会に出展したり、初出展の際は誰も相手にしてくれなかった。と、本当にストーリーがあふれています。
(黒田さんのBLOGにはその出来事が文章でのこされています。☑してみてください

ベトナムの従来のコーヒーの作り方

雨が降っても、屋根はなく、乾燥台(アフリカンベッド)もない。↓例

未成熟のチェリーと完熟したチェリー買取値は一緒だから、品質のいいものを作る理由がないと、収穫した量で工賃が決まるので、品質が良い物を作っても、高く売れないし生活は変わらない。

ロブスタのコーヒーの生産量は世界一ですが、世界で一番まずい珈琲を作るともいわれています。

当時から、おいしいロブスタを作る為の努力をFUTURECOFFEEFARMのToiさんはしていた、赤く熟したチェリーのみを収穫し、その分工賃を高く払うようにし、収穫は大人数で行うので指導しながら品質の向上を目指していた。品質の良いコーヒーを作るための行政の補助金もなく、独学で試行錯誤。

そんな時を経て、初輸入は2019年初輸入2.5トン Toiさんが作れるすべてのロブスタを購入しますと、この数字は最近黒田さんから聞いたのですが、

とても一個人が輸入するような、量じゃない。多すぎる。

初年度から、人生をかけて、この農家さんの所得の向上とその先も見据えて、動いていたんだなと思う。

そして、たくさんの人に飲んでもらうためにサンプルを200キロ無償で配ったと話す。

『どうせロブスタでしょ』しか言わない人

サンプルのフィードバックを的確に返せる人は、日本にはほとんど居なかったであろう、未知の領域。そんな中でも、反応してくれる人がいてたと言ってました。まずアラビカ種とロブスタ種は比べるものではないですが、比べられる。

ロースターでも、比べたがる。

ロブスタの評価について

何故?比べるものではないか、使われているカッピングスコアシートがアラビカ種と全く違うから。

ロブスタの評価項目には(salt •acid•bitter •sweetが評価項目)に入る。アラビカにはない塩と苦味と甘さの評価がはいる。

良いものを作ろうとしている農家さんがいるのであれば、扱う人は勉強はつきものだ。私は、Qロブスタグレーダーの資格を取得し、勉強した。Toiさんの豆が他と違って何が良いのか、初めて昨年ハッと気づきました。とにかくボディが綺麗なロブスタ。この良さはもっと伝えていかなければならないし、正しい知識も広めていきたいと思いました。

ロースターとして、個人の好き嫌いで反応はしてはいけない。

THE FUTURE

Toiさんの新しい挑戦!次世代につなぐプロジェクトに苗木植えのツアーに参加してきました。2022年から話は進行していたとのことで、この農園からToiさんの家までは車で約4~5時間(大阪からだと石川や福井県くらいの距離だと) 12ヘクタールの土地でオーガニック農園ロブスタを始めると、
本当に何にもない土地に、小さな苗木をぽつんと。私の木を植えてきました。かわいいね。
次訪れることができるのはいつなんだろうか。4年~5年かけて収穫になります。

あまり大きな声では言えないのですが、なんでオーガニックなんだろうとおもってました、めっちゃ正直な話、スーパーで買い物をするときに生産者の顔が見えない。だけど、オーガニックってかいてある、本当なのか?っていつも疑う。
農薬を使わないから虫がたくさん野菜についているんじゃないかとか、一番は、オーガニックにだけ付加価値がついて、品質的においしいと満足できるのか?


私は農家育ちでも何でもないので一消費者の、日々の暮らしの中で思っていた疑問です。できるだけお野菜は安く購入したいし。生活費はできるだけ抑えたい。

食の安全性、あまり気にしたことが無かった。

この考え方は、農家さんに行くことでがらりと変わった。

ORGANIC FARMでの学び

Toiさんは4年前から有機農園を所有している、新たな挑戦をすでに始めていた。

黒田さんが有機栽培のロブスタの木は500本所有するとの事で、日本への輸入はおそらく来年です。来年うまくいけば2トンと言ってました、楽しみですね。

当店でも、取り扱いできるように、ファンを増やしていきたいです。


その有機農園でたくさんの事を学ばさせていただきました。

有機農園にしかいない虫、土虫は土を食べてフンをして有機肥料、土の状態が良いので生きられる証拠、土虫が動くので、空気が入り呼吸ができる。

農園には蝶々がたくさんいました、蝶々が葉っぱに、卵を産み、その幼虫がフンをし土壌に肥料になる、

シェードツリーにはアオムシさんがいて、葉っぱをたべ、フンが有機肥料になる食物連鎖を見ました。

有機肥料は日本の物を使用しキノコ菌が存在するとか。

化学肥料を使えば、今いてる虫さんたちは死んでしまう。コーヒーの木に化学肥料の耐性ができるからアブラムシが寄ってくる。

人間が薬を飲みすぎると、効かなくなってくるのと植物も一緒だと言ってました、この有機農園ではコーヒーの木の天敵、アブラムシがいなかった。

この4年かけて農薬を使わない方がアブラムシが寄ってこない事を学んだと話していました。

有機農園をする理由は、農薬による、生産者の健康被害から身を守る為にもこれはとても、重要な事ですよね、感動しました、生産者の健康が第一、作り手は健康でないと、おいしい物は作れない。オーガニック認証を取得する為に動き、ファインロブスタの認証にも挑戦するといってました。オーガニックだけではダメなんだと、おいしいものを作らないといけない!!と言ってました。

最後に店の今後

当店では、2023年精製方法Full-Washed(10袋)とWiney Nature(1袋) を合わせて11袋確保いたしました、この数字は言わなくてもいいのですが、毎年購入できる量を増やしていきたいと思いますし、皆さんに公表して、来年は何袋かな?と一緒に店の成長を楽しみにしてくだされば嬉しいです。
1銘柄で1トンを年間で消費できるような、ロースターになりたい!!近い目標です。

店の売り上げが上がれば上がるほど、私は経験と知識に換えますので、情報量と経験は雪だるまのように大きくなっていきます。

20代は体力が当たって砕けと、がむしゃら

30代は20代で身につけた、知識を磨いて技術に換え、アウトプットも増やしていきたいです。

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